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喀痰吸引等研修とは?研修の種類とは?

こんにちは!関西の介護求人サイト「はーとケア」です。

はーとケアの運営会社である「ハスト株式会社」は、総合人材コンサルティング会社です。
一般企業向け人材派遣や医療系(看護師・介護士)の人材派遣、人材の研修・育成サービスなど、採用に関する包括的なサポートを行っています。

医療系の研修として「喀痰吸引等研修」も実施しています。
今回は、「喀痰吸引等研修」についてご紹介します。


喀痰吸引等研修とは?

喀痰吸引等研修とは、介護職員が、たんの吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部)、経管栄養(胃ろう、腸ろう、経鼻経菅栄養)を行えるようスキルを習得する研修です。

自力で痰を出すことが難しいため、職員による痰吸引が必要な方や口からの食事ができず、経管栄養で栄養を摂取する方へサービスを提供できるようになります。

喀痰等研修を修了すれば介護職員でも実施が認められますが、医師の指示や医療、看護との連携をもとに、安全性が保たれていることなど一定の条件があるので注意が必要です。

研修の種類

喀痰吸引の研修では、第1号研修、第2号研修、第3号研修に分けられています。
実施可能な行為、対象者により必要な研修が異なります。

各研修について紹介します。
ハスト株式会社では第1号研修・第2号研修を実施しております。

第1号研修

対象:不特定の方
一度取得すれば全利用者へ、喀痰吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ)、経管栄養(胃ろう腸ろう、経鼻)の5行為全てが実施可能です。

第2号研修

対象:不特定の方
一度取得すれば全利用者へ、喀痰吸引(口腔内、鼻腔内、気管カニューレ)、経管栄養(胃ろう腸ろう、経鼻)の行為のうち任意で選ばれた1~4行為の実施可能です。

第3号研修

対象:特定の利用者
具体的には、筋萎縮性側素硬化症(ALS)またはこれに類似する神経、筋疾患、筋ジストロフィー、高位類髄損傷、延性意識障害、重症心身障がいなどを患っている利用者です。
第3号は対象となる利用者が変わるたびに、研修を受け直す必要があるので注意してください。

研修のカリキュラム

基本研修

基本研修では、講義と演習に分かれています。

第1号研修、第2号研修の講義は50時間あり、感染予防に関することや喀痰吸引、経管栄養の手順などを学びます。

第3号研修においては、特定の人を重点とした内容になるので講義は8時間で修了です。
演習では、シミュレーションとして定められた各医療行為を5回以上受けます。
シミュレーションで一連の流れがきちんとできているかどうかの評価チェックがあります。

参考:厚生労働省(喀痰吸引等研修の概要)

実地研修

第1号研修、第2号研修の実施演習は、各医療行為を定められた回数を施設などの対象者に実施します。
口腔内喀痰吸引は10回以上、鼻腔内、気管カニューレ内部、胃ろう、腸ろうの経管栄養、経鼻経管栄養は20回以上になります。

第3号研修では、実際の現場で看護師の指導のもとで行います。
受講者がきちんと知識、技能を習得できたか評価し、認められるまで実施します。

参考:厚生労働省(喀痰吸引等研修の概要)


実施可能な行為、対象者によって必要な研修が異なるんですね。自分に必要な研修をまずは確認する必要がありますね。


そうだね。
喀痰吸引等研修は、だれでも受けることができる研修だけど、それぞれの経験などによって必要となる研修がちがってくるんだよ。経歴によって、基本研修が免除になる場合もあるので、自分に必要な研修をまずは確認だね!